養福寺の家

設計
河口佳介+K2-DESIGN
施工
ASJ旧・八幡スタジオ[株式会社松尾組]
撮影
小川重雄

Comment

この住宅は、北九州市八幡西区に計画したガレージハウスである。

南側に国道200号線、北側に幅員4.2mの道路に挟まれ、周りには畑の残る敷地環境である。南に隣接する国道の交通量は非常に多く、敷地の前面にはバスの停留所も存在する。

北側の道路は南側国道よりも1.8m低い位置にある。この敷地の段差を利用し、天井高4.4mのガレージを挟むように寝室を配置し、その下に収納を設ける断面計画とした。また、ガレージにカーリフトを設置することでリビングの正面に車を見ることが可能となる。

平面的には、南側(国道側)にShop、リビング、ダイニングを配置し、開かれたコミュニケーションの場所としての要素を持たせ、北側にはガレージと寝室を配置し、プライバシーと採光を確保した、閉じた空間の要素を持たせている。南側に開かれた空間、北側に閉じた空間を対比的に配置し、ふたつの空間の緩衝帯として水庭を設けることで北側の安定した光をリビングに取り入れながら通風も確保することを意図した。

また、この建築物そのものをひとつの塊としてとらえ、全体を白で統一した。南と北の開口部に対して、両脇の壁と軒裏の3面を近づけていくデザインを選択することで、それぞれの開口部の目的を明確化することを考えた。その設計作業により、でき上がった斜めの壁と軒裏は来客者を誘い、直線的な独自のフォルムを演出することとなった。

(河口佳介)

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